メタバースが普及したら、たくさんのエンジニアが必要になります。
そして、エンジニアになるにはプログラミング言語の知識・スキルが求められることが多いです。
この記事では
「メタバースエンジニアになりたいからプログラミングを学びたい」
と考えている人向けに、メタバース開発でよく使われるプログラミング言語を紹介します。
Unityで使われるC#
最初に紹介する言語は、メタバース関連のエンジニア職ではもっとも需要がたかい
「C#(シーシャープ)」
です。
C#は2000年にマイクロソフトが開発したプログラミング言語です。
メタバース以外のさまざまな開発で使用される、メジャーな言語でもあります。
メタバース業界でC#の需要がたかい理由は、ゲームエンジンです。
げんざい、メタバース開発にゲームエンジンは欠かせません。
数あるゲームエンジンの中でも、シェアナンバーワンはUnity(ユニティ)です。
UnityではC#が使われています。
なのでC#一択です。
国内外の人気メタバースの多くがUnityで開発されており、C#を使いこなせるUnityエンジニアの需要は高いです。
なので
「メタバースエンジニアになりたい!」
と思っている方におすすめなプログラミング言語はC#。
Unityの使い方を学びながら並行してC#を学ぶ、というのが就職・転職成功への近道です。
Unityはメタバースだけでなく
- ゲーム業界
- アニメ業界
- 建築業界
- 製造業
などでも使われます。
身につけたスキルはメタバース業界以外でも活用できます。
これもUnityとC#を学ぶメリットです。
Unreal Engineで使われるC++
次に紹介するのはC++(シープラスプラス)です。
C++は先に紹介したC#よりも先にリリースされた言語で、こちらも広い分野で使われています。
C++でもキーになるのはゲームエンジンです。
ゲームエンジン業界ではUnityとならぶ2強とも言える、Unreal Engine(アンリアルエンジン)でC++が使われています。
とうぜん、FortniteもUnreal Engineで作られています。
ただ、市場のシェアは今のところ
Unity>Unreal Engine
となっています。
メタバースに関連した求人も、Unityエンジニアと比較したらUnreal Engineエンジニアの方がすくないです。
それでも
などの、新しいWeb3系メタバースによるUnreal Engineの採用が増えています。
なのでWeb3が普及するにつれ
- Unreal Engine
- C++
というスキルセットを持つエンジニアの需要が今後高くなる可能性もあります。
JavaScriptはWeb2・Web3両方で使われる
かなり昔(1995年)からあるJavaScript(ジャバスクリプト)も、メタバースの開発で使われています。
メタバースといえどWebサービスの一種です。
なので
- Webエンジニア
- Webフロントエンジニア
が必要です。
これらの職種でJavaScriptが使われることが多いです。
メタバースを無理やり2つに分けると
- Web2のメタバース
- Web3のメタバース
こんな風に分けることができます。
このどちらのメタバースでもJavaScriptは使われています。
これはJavaScriptの強みです。
スマートコントラクトで使われるSolidity
次に紹介するのはSolidity(ソリディティ)。
Solidity(ソリディティ)はWeb3系のメタバース開発で使用される言語です。
Web3系のなかでも、使用されるのはイーサリアムブロックチェーン。
イーサリアムのスマートコントラクトで使われることで有名ですね。
Solidityを使えるエンジニアは少なく、ネットでみつかる情報量も少ないです。
そのせいか、おすすめの学習用教材として
CryptoZombies(クリプトゾンビ)
が紹介されているのをよく見かけます。
Solidityの学習に興味がある方はCryptoZombiesをチェクしてください。
Solanaブロックチェーンでよく使われるRust
Rust(ラスト)は2006年に開発がスタートした、オープンソースのプログラミング言語です。
RustもSolidityと同じく、Web3系のメタバースでよく使われます。
ただ、イーサリアムではなくSolana(ソラナ)ブロックチェーンで使われる、という違いがあります。
Rustには
- 処理速度が高速
- 並行処理が可能
- 安全性が高い
などの特徴があります。
AR・VRでも使われるPython
データ分析やAIで使われるイメージが強いPython(パイソン)はメタバース分野でも使われています。
メタバースだけでなく
- VR(仮想現実)
- AR(拡張現実)
などでも使われているので、XR系のビジネスに広く関われる言語とも言えます。
初心者がゼロから学ぶならUnity+C#がおすすめ
ここまで、メタバースの開発によく使われるプログラミング言語として6種類を紹介しました。
この中でプログラミング初心者向けにおすすめするなら
- C#
- Unity
のセットです。
というのも、メタバース市場における求人数、つまり需要が高いからです。
需要でいうと、逆に少ないのは
- Rust
- Solidity
です。
さらに経験者を求める傾向が強く、プログラミング初心者がいきなりこの2つを学んでも、就職や転職に成功するのは簡単ではありません。
ただ、需要が少ないといってもUnityエンジニア等と比較したときの話です。
日本でもWeb3に取り組む企業は多く、これらの企業ではSolidityやRustが使えるエンジニアの需要は高いです。
整理すると、もしプログラミング未経験から就職・転職を目指すなら、UnityとC#がおすすめです。
もちろん、これらのスキルは独学でも学ぶことは可能です。
ただ、独学の場合は
- 学習した内容
- 自分の作品
をSNSやブログ等でアウトプットすることが大事です。
きちんとアウトプットし、就職・転職活動に活用してください。
引用・脚注
↑1 | Unity公式ブログ:UnityScript 終息までの長い道のり |
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