この記事では2022年4月にα版をリリースした、新興メタバースゲームの
「Yahaha(ヤハハ)」
について解説します。
とても簡単にいえば、YahahaはRobloxみたいなプラットフォーム型のメタバースです。
なのでRobloxを使いゲームで遊んだり、ゲームを作っている人ならYahahaでも同じようなことができると思います。
Yahaha基本情報 | |
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公式URL | https://yahaha.com/ |
公式Twitter | https://twitter.com/officialyahaha |
運営会社 | Yahaha Studios |
出資企業 | Alibaba、Temasek、Xiaomi、BiliBili、その他 |
サービス開始 | 2022年4月 |
プレイヤー数 | 20万人以上[1]Game Beat:Yahaha raises $40M to democratize 3D content creation |
クリエイター数 | 10万人以上[2]Tech Crunch:Yahaha raises $40M more for its user-generated, low-code immersive gaming platform |
ゲーム内通貨 | YOS 1YOS=0.01ドル |
YahahaはRobloxみたいな「ゲーム版YouTube」
YahahaはYahaha Studiosが運営するメタバースゲームプラットフォームです。
Robloxは
「ゲーム版YouTube」
と呼ばれますが、Yahahaも仕組みとしてほぼ同じです。
まず、Yahahaのクリエイターが作った3Dのゲームを他の利用者が遊ぶ。
そして、ゲームを遊んでいたプレイヤーがあるとき
「僕(私)もゲームを作りたい!」
と思い、自分でもYahahaでゲームを作る。
こんな循環によって出来上がっているゲームです。
Yahahaは自身を
「メタバースゲームのローコードプラットフォーム」
を称しています。
じっさい使ってみてもその通りで、Yahaha独自のゲームエンジンを使えば誰でも簡単にメタバースゲームが作れます。
CEOのChris Zhu氏は
「レゴで遊ぶように3Dゲームが作れる」
と語っており[3]Game Baet:Yahaha raises $40M to democratize 3D content creation、使ってみると確かにレゴで遊ぶ感覚でどんどん作れます。
なので、ゲームエンジン開発の技術・知見は豊富にありそうです。
ゲームエンジンだけでもYahahaのゲームは作れますが、複雑なゲームを作るときはスクリプトを書きます。
Yahahaで使えるプログラミング言語は「Lua」です。
Robloxでも使える、ゲーム開発ではおなじみの言語ですね。
プログラミングが苦手な人は「Node graphs(ノードグラフ)」という、ビジュアルプログラミング言語で開発することも可能です。
Yahahaの始め方
Yahahaの始め方はとても簡単です。
詳しく説明する必要も無いと思うので、流れだけを簡単に説明します。
- Yahaha公式サイトにいく
- Yahahaのソフトウェアをダウンロード
- ソフトウェアを起動し会員登録・アバター選択
このような流れで始めることができます。
ひとつのアプリをダウンロードすれば
- 他のクリエイターが作ったゲームで遊ぶ
- 自分でゲームを開発する
この両方が可能です。
クリエイターがお金を稼ぐ方法
次はYahahaのクリエイターがお金を稼ぐ方法について解説します。
今のところ、クリエイターがお金を稼ぐ方法はアイテムの販売のみです。
Yahahaでは
「アセットライブラリー」
という、3Dアイテムの利用・販売ができるマーケットプレイスがあります。
ここで自作のアイテムを販売できます。
アイテムが売れたら
- Yahahaは30%
- クリエイターは70%
こんな風に分配されます。
もし1,000円のアイテムが売れたら700円がクリエイターの収入になります。
ただ、現状は有料のアイテムを売っているクリエイターはほとんどいません。
他にも、不定期でコンテストなどが開催されており、優勝者には1,200ドルが贈呈された事例があります。
正直なところ、他のメタバースゲームプラットフォームと比較すると収益化の手段は少ないです。
ただ、クリエイターの収益化の手段は今後増やす予定、とのことです[4]Game Baet:Yahaha raises $40M to democratize 3D content creation。
期待しましょう。
遊んだりゲームを作ってみた感想
最後にYahahaを使ってみた感想を。
※2022年11月に使った感想です
正直なところ、ゲームはあまり面白そうなものはありません。
本来は面白いものなのかもしれませんが、動作が重めなのでストレスを感じる場面が多々ありました。
まだサービス開始から数ヶ月ということもあり、ユーザー数は少なめです。
Yahaha内で人気のあるゲームに入っても、Robloxのゲームみたいに沢山のひとで賑わってる、ということは無かったです。
多くて数人、といった感じです。
一つのソフトウェアで
- ゲームで遊ぶ
- ゲームを開発
この両方ができるのは楽です。
Robloxは2つインストールする必要があるのですが、比較すると1つで完結するのは素晴らしいです。
ゲーム開発に関しては、創業者が言っている
「レゴで遊ぶように3Dゲームが作れる」
というは本当だ、と思いました。
動作が重いのでスムーズではありませんでしたが、たしかにどんどんアセットを追加でき、初心者でもそれらしいものが作れます。
ちなみに、このアセットはすでに10万個以上あり、将来的には100万個を目指すそうです。
使ってみる前から
「(類似サービスの)RobloxのクリエイターがYahahaに参入するメリットはあるのか?」
というのが疑問でしたが
- ゲーム開発者が多く、競争が激しすぎる
- 人気上位は企業が作ったゲームが多い
などの理由で競争を避けたい人以外は、RobloxではなくYahahaを使う理由は特にないと思います。
とはいえ、Yahahaは確認できただけでも9,000万ドルの資金を調達している有望企業です。
今後どんどんバージョンアップするでしょうから、機能追加等に期待しましょう。
引用・脚注