この記事では
「新卒でもメタバースエンジニアになれるの?」
「エンジニアの実務経験がない未経験者だけどメタバースエンジニアになれる?」
こんな悩みや疑問を解決します。
結論をお伝えすると、新卒でもメタバースエンジニアになれます。
けれど、かなり狭き門となります。
エンジニア未経験者でも、未経験OKの求人募集はあるのでメタバースエンジニアになれます。
ただ、求人広告を出している企業をしっかり見極める必要があります。
【全般】基本的にUnityとC#のスキル・実務経験が必須
まずは新卒・中途関係なく、全般的な傾向について説明します。
メタバースエンジニアは、経験者を求める傾向が強いです。
ほとんどの求人で求められるのは
- ゲームエンジンのUnity(ユニティ)
- プログラミング言語のC#
この2つを使った開発の実務経験です。
なので、仕事で両方とも未経験だと応募できる求人がけっこう減ります。

Unity公式サイト画像
なぜこの2つのスキル・経験が求められるのでしょうか?
いま現在、国内のほとんどのメタバースがUnityで作られています。
なので、2022年の段階だと
メタバースエンジニア≒Unityエンジニア
となっています。
Unityで開発するときはスクリプトと呼ばれる機能を使います。
このとき利用する言語がC#です。
だから、メタバースエンジニアはUnityとC#を使った開発経験を求められることが多いのです。

ちなみ、Unreal EngineはC++を使って開発します。
【新卒採用】就職可能だけどハードルは高い
次は新卒の就職活動のみに絞って説明します。
結論から言うと、新卒でメタバースエンジニアになるのは狭き門です。
そもそも日本国内でメタバースエンジニアが必要な事業を展開している企業は多くありません。
メタバース事業に取り組んでいても、新卒採用していない企業もたくさんあります。
新卒でメタバースエンジニアを採用する企業自体が少ないのですね。
それに新卒採用ができるような、あるていど規模が大きい会社の場合、多くが
「エンジニア職」
という大きな括りで学生を採用します。
このような大きな会社にエンジニア職として就職できたとしても、希望通りメタバースエンジニアになれるとは限りません。
メタバース事業に取り組む会社はUnityが使えるエンジニア以外にも
- iOS・Androidエンジニア
- Webエンジニア
- ブロックチェーンエンジニア
- インフラエンジニア
なども募集していることが多いです。
大きな会社ではエンジニア職で入社した後、数ヶ月の研修を通して適性を上司等が判断し、配属が決まることが多いです。
紹介したように、エンジニア職にもいろんな種類があります。
自分の希望通りの職種で働けるかは、配属決定までわかりません。
なので、新卒入社してメタバースエンジニアとして働くのは簡単ではありません。
※企業によって採用・育成方法は違いますので就活時に確認してください
【中途採用】少ないけれど未経験者OKの求人はある
つぎは中途や第二新卒の転職活動に絞って説明します。
こちらも結論から先にお伝えすると、数は少ないですが未経験者OKの求人はあります。
未経験OKの求人の場合は
- メタバースに興味関心がある
- ゲーム事業に関心がある
- 個人の趣味や学校でゲームを開発した経験がある
- 独学でプログラミングを学習した経験がある
などが「応募資格」や「必須条件」として設定されています。
これらの条件を満たせば求人への応募は可能です。
下の2つの画像は、メタバースエンジニアの求人募集広告のキャプチャーです。
未経験者でも応募可能となっていることがわかります。

未経験者OKのメタバースエンジニア求人その1

未経験者OKのメタバースエンジニア求人その2
ただ、このような未経験OKの求人広告は
- 中小企業に分類される企業
- 大手企業から出資を受けていない企業
などによるものが多いです。
もちろん、これらに該当する企業が転職先として良くない訳ではありません。
しかし、大手企業などと比べると
- 事業の安定感
- 企業としての成長スピード
- 福利厚生の充実度
- 育成・教育プログラムの内容
などが劣る可能性がやや上がります。
「とにかく入社してメタバースエンジニアとして実務経験を積みたい!」
こんな風に考える人もいると思いますが、企業選びは慎重に行いましょう。
未経験者が転職成功確率を上げる方法
最後に、未経験でメタバースエンジニアへの転職を考えている人に向け、転職成功確率を上げる方法を紹介します。
転職成功の確率を上げるには、以下の2つが大事です。
- メタバース開発に必要なスキルを学ぶ
- メタバースを開発しポートフォリオを充実させる
それぞれ説明します。

メタバースに必要なUnityなどのスキルを学ぶ
実務未経験からメタバースエンジニアになるには、スキルを身につけるべきです。
スキルさえあれば実務経験が無くても採用担当者の目にとまる可能性があるからです。
この場合、まず学ぶべきは
- Unity
- C#
この組み合わせです。
つまり、Unityを使いこなすスキルを身につけるべきです。
Unityは人気が高いスキルなので
- 書籍
- オンライン学習サイト
などもたくさんあります。
なので独学でも学べます。
Unityだけでなく
- 3Dゲームデザイン
- 3D空間のUI/UXデザイン
なども学んでおくと、メタバースエンジニアとしての価値は上がるので、こちらもおすすめです。
メタバースを作りポートフォリオを充実させる
もうひとつ、大事なことはポートフォリオをどんどん作ることです。
メタバースエンジニアの場合、メタバースを作るのがおすすめです。
ポートフォリオが充実していれば
- 実務経験がなくてもスキルさえあればOK
- 趣味や独学で学んだ人でもOK
という求人募集で採用されやすくなるからです。
具体的にはUnityを使い、clusterやVRchatでワールドを作って公開したりすると良いと思います。
他にも
- RobloxのゲームエンジンのRoblox Studioを使い3Dゲームを作る
- Unreal Engineを使ってメタバースを作る
などの方法でポートフォリオを増やすのもおすすめです。

Roblox Studio公式サイト画像
メタバースを作った、SNSに公開しましょう。
そういった活動を続ければメタバースを運営する企業の人の目にとまるかもしれません。
まとめ
まとめると、この記事では
- メタバースエンジニアは実務経験が重視される
- 新卒にとってメタバースエンジニアは狭き門
- 未経験者OKの求人はあるけど企業をしっかりチェック
- 未経験者はスキルを学びつつ作品をアップする
などについて説明しました。
メタバース業界は将来有望とされています。
となれば、メタバース開発を担うメタバースエンジニアの将来性も高くなります。
誰でも簡単になれる職業ではありませんが、スキルを学びながらチャンスがあったら積極的に求人に応募しましょう。