「Wear-to-earnの意味は何?」
「Wear-to-earnってどんな仕組みなの?」
「Wear-to-earn」という新しい言葉が2021年に生まれました[1]Cointelegraph:Wear-to-earn NFTs target the billion-dollar fashion industry。
言葉が新しいだけでなく、Wear-to-earnは生まれたばかりの概念・考え方でもあります。
この記事では、Wear-to-earnの意味や仕組みをわかっている範囲で説明します。
おそらく、Wear-to-earnは有名人とくにインフルエンサーと呼ばれる人にとって新しい収益源になります。
けれど新しい言葉ということもあり、Wear-to-earnが意味するものはこれからどんどん変わります。
これをふまえて読み進めてください。
Wear-to-earnの読み方や意味を解説
Wear-to-earnは日本語だと「ウェア・トゥ・アーン」と読みます。
日本語にすると「着て稼ぐ」という意味になります。
ただ、Wear-to-earnという言葉は「着て稼ぐ」という行為だけでなく、「着て稼ぐ」という仕組み自体を指すこともあります。
ようは「着て稼ぐ人」や「着て稼ぐ仕組み」ぜんたいがWear-to-earnと呼ばれるのです。
Play-to-earnのファッション版がWear-to-earn
2021年になり、ゲームでお金を稼ぐ人が世界中で登場しています。
このファッション版がWear-to-earnという考え方です。
2021年になってから「ゲームをして稼ぐ」という意味の言葉「Play-to-earn(プレイ・トゥ・アーン)」が流行しました。
日本人の誰もが知っている言葉ではありませんが、東南アジアなどでは大ブームになっています[2]CNET Japan:TikTokのユーザー数、2022年に15億人突破へ–App Annie予測。
ブームを産んだのはアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)というゲームです。
フィリピンでは、アクシー・インフィニティで稼いだお金で生活している人もいます。[3]CNBC:People in the Philippines are earning cryptocurrency during the pandemic by playing a video game。
このPlay-to-earn(ゲームして稼ぐ)のファッション版がWear-to-earnという訳です。
Wear-to-earnの読み方や意味を解説
ふつう人は服を購入するためにお金を払います。
「着るために払う」ですね。
これが、Wear-to-earnだと「着て稼ぐ」に変わります。
ただ、残念なことに「Wear-to-earn」がどのような仕組みで、どのようなモノなのか明らかなことはわかっていません。
それでもわかっていることは少しだけあります。
それは
- 着る服はNFTファッション
- 服はメタバースやVR・ARなどの仮想空間で披露する
- NFTファッションを宣伝することで報酬を受け取る
などです。
それぞれ説明します。
着る服はNFTファッション
Wear-to-earnでは、着る服は普通の服ではありません。
「NFTファッション」と呼ばれる服です。
NFTファッションとは、とてもとても簡単にいえばデジタルで作られた、複製(コピー)できない服のことです。
デジタル空間に存在する一品ものの服、とも言えます。
一般的にはNFTファッションは現実世界で着る服よりも安いです。
デジタルアイテムということもあり、ネットから購入したらすぐ手に入る、という特徴もあります。
例外的に、NFTファッションにとんでもない高値がつくことがあります。
下の画像に写っている、緑と金色の派手なスーツはNFTファッションです。
ちなみに、値段は日本円だと約1億5100万円です。
ただのデジタルアイテムが1億円以上するのです。
この画像のNFTファッションはドルチェ&ガッバーナがつくったものです。
もちろんドルチェ&ガッバーナは高級ブランドです。
それでも、これだけの高音がつくとは驚きです。
いまはデジタル空間にしか存在しないモノにこれだけの値段がつく時代なのですね。
服はメタバースやARなどの仮想空間で披露する
Wear-to-earnのモデル、つまりお金を稼ぐ側の人は仮想空間で着ているNFTファッションを宣伝します。
仮想空間で宣伝するとはどういうことでしょう。
この場合、仮想空間とは
- メタバース(インターネット上の立体的な世界のこと)
- VR(仮想現実)
- AR(拡張現実)
などを指します。
下の動画はメタバースつまり仮想世界でのファッションについて説明したものです。
英語の動画ですが仮想空間で服を着るとはどんなことなのか、ざっくりとしたイメージがつかめると思います。
下の動画は、AR技術をつかった「DressX(ドレスエックス)」というサービスの紹介動画です。
Wear-to-earnではこれらのサービスを活用して宣伝することになります。
NFTファッションを宣伝することで報酬を受け取る
最後はもらえるお金についてです。
Wear-to-earnでは、今のところNFTファッションを宣伝することで報酬を受け取れる、と考えられます。
人気のあるYouTuberは企業向けにタイアップ動画を作り、企業から報酬を受け取ったりしています。
報酬がもらえるのは、企業がYouTuberにインフルエンサー(影響がある人)としての宣伝効果を期待しているからです。
Wear-to-earnでも同じことです。
NFTファッションは仮想空間の中で披露されます。
仮想空間とはいえ、やはり影響力のある
などが着ている服は人の目にふれやすいです。
もしインフルエンサーや好きなタレントがなどが、仮想空間で美しいNFTファッションを身につけたらどんなことが起こるでしょう。
ファンはどんな反応をするでしょうか。
NFTファッションには
- その場ですぐ買えて、(仮想空間内で)自分も着れる
- 現実世界の服やバッグなどと比べると値段が安め
という特徴があります。
なので、仮想空間で上手に宣伝すればかなり売れやすくなります。
Wear-to-earnでは、アパレルブランドはインフルエンサーなどに広告塔のような役割を期待しているのです。
そして、モデルとなった人たちはその結果・影響力の応じて報酬を受け取ることになります。
まとめ
Wear-to-earnの意味や仕組みついてまとめると
となります。
正直なところWear-to-earnがどこまで大きな波になるかわかりません。
それでも、ファッション系のインフルエンサーなどはWear-to-earnの動きを調べておいて損をすることはないと思います。
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