2021年後半から、メタバースの土地への投資「仮想不動産投資」への注目度が高まっています
でもメタバースの土地は仮想空間の土地なので、現実世界の土地とは相場価格などが違います。
この記事は
「メタバースの土地の値段の相場はいくらなんだろう?」
「メタバースの土地の最低購入価格は何円?」
このような疑問を持つ方のために、主要なメタバースの土地の
- 最低購入価格
- 平均購入価格
- 最高落札価格
などについての最新(2022年9月)の情報を紹介します。
※為替レートは1ドル=139円で計算しました
主要なメタバースとは、以下の6つの人気メタバースです。
記事の後半部分では、できるだけ安くメタバースの土地を購入する方法も紹介するので仮想不動産投資の参考にしてください。
最低購入価格はいくら?
はじめに紹介するのは主要なメタバースの土地の1区画あたりの最低購入価格です。
この数字を見れば、いくらあれば人気のあるメタバースの土地を買えるかがわかります。
価格はNFTマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)のデータを参考にしました。
早速ですが、2022年9月1日現在の最低購入価格をグラフで紹介します。
意外なことに、最低購入価格が最も高いのはSomnium Spaceです。
はるかに注目度が高いOtherSideよりも高い価格となりました。
この数字をみて
「なんでOtherSideよりもSomnium Spaceが高いの?」
と思うのは普通のことです。
この理由としては
- たまたまタイミングが良かった
- 土地の供給量の違い
が考えられます。
Somnium Spaceの土地の販売量は、OtherSideと比べたら圧倒的に少ないです。
なので、たまたま安い値段の土地がOpenSeaに出品されてなかっただけの可能性があります。
土地の供給量の違いも明らかです。
Somnium Spaceの土地は5,026区画。
対してOtherSideの土地の供給は20万区画。
OtherSideの方が40倍も多くの土地を供給しています。
なので、一時的にSomnium Spaceの方がOtherSideよりも高い最低購入価格になったのだと思います。
全体的に8月1日に調査した価格と比べると下落傾向ですが、下落幅が目立つのはNFT Worldsです。
これはもう仕方のないことですが、しばらくは上昇が期待できなそうです。
平均購入価格や相場価格はいくら?
次に紹介するのは各メタバースの土地の平均購入価格のランキングです。
この価格はメタバースの土地の相場価格にもなるので、購入を検討する際の参考になると思います。
※1区画(LAND)ではなく複数の区画でまとめて販売された土地(ESTATE)の価格も含まれています
平均購入価格については、メタバースの土地の売買データ収集サイト「Landindex」で2022年8月1日〜8月31日の1ヶ月間のデータを収集・計測しました。
※今回はSomnium Spaceのデータは除外しています
結果は以下のようになります。
平均購入価格の1位はOtherSideで、75.7万円で取引されています。
1位とはいえ、前月8月のOtherSideの平均購入価格は116.9万円でした。
さすがのBAYC(Bored Ape Yacht Club)といえども、メタバース不動産への逆風には逆らえないようです。
ただ、同じメタバースでも土地によって価格は全く違います。
同じ広さの土地でも、立地によっては価格に数倍〜数十倍の以上の差がつくこともあります。
なので土地購入を検討しているときはMetaGameHubDAOのような、相場価格調査ツールを利用するのがおすすめです。
最も高値で売却された土地はいくら?
最後に紹介するのは、それぞれのメタバースの土地の最高売却価格です。
データは、NFTの売買データを収集しているNonFungible.comを参考にしました。
あまり売買の参考にはならないと思いますが、いちおう紹介します。
※1区画(LAND)ではなく複数の区画でまとめて販売された土地(ESTATE)の価格も含まれています
結果は以下のようになりました。
ご覧のとおり、OtherSideの4,793万円がダントツです。
今年の2月くらいからメタバースの土地の価格は明らかな下落傾向です。
それでもOtherSideへの注目度は依然として高いままとなっています。
4,793万円という金額をみて
「OtherSideの平均購入価格はそれほどでもないのになぜ?」
という疑問を持った方もいると思います。
OtherSideの場合、土地の売買量がとても多いです(他の人気メタバースの数倍以上)。
だから突出した金額で土地が売買されても、他の土地の売買金額によって平均購入は落ち着いたものになるのです。
安い値段でメタバースの土地を買う方法
ここまで読んで
「値段が高すぎてメタバースの土地は買えないな・・・」
と思った人はけっこういると思います。
ただ、紹介した数字は市場で流通しているメタバースの土地の価格です。
市場を通さずにメタバースの運営会社から直接土地を購入する、という方法もあります。
この方法だと、市場流通価格よりも安い価格で土地を買える可能性が高いです。
メタバースから土地を直接購入する方法を紹介します。
「セール」のタイミングを狙う
人気のあるメタバースは、定期的にまだ売り出していない土地をユーザーに向けて販売します。
10,000区画の土地があるメタバースを例にして説明します。
このメタバースはすでに8000区画、つまり全体の80%の土地を販売済みだとします。
これだと、まだ販売されていない土地が2000区画あります。
残っている2000区画の土地は定期的にメタバースの利用者に対して直接販売されます。
ただ、一度に2000区画すべて販売するわけではありません。
需要と供給のバランスを考えながら、少しづつ販売されます。
このような販売方法は「セール」と呼ばれています。
この方法は、たとえるなら株式投資におけるIPO(新規公開株)のようなものです。
もしセールで土地を買えたら、かなり高い確率で市場流通価格よりも低い金額で土地を手に入れられます。
なので、世界中の仮想不動産投資家はセールのタイミングを常に狙っています。
参加者が増えれば購入(当選)しづらくなるのも株式投資のIPOと同じですね。
セールに参加するのに必要なもの
セールに参加するためには
- 土地を買いたいメタバースのアカウント
- 土地を購入するための仮想通貨
が必要です。
ほとんどのメタバースは、ログイン時にMetamask(メタマスク)というウォレットを利用します。
なのでMetamaskもあわせて準備してください。
仮想通貨はメタバースが個別に発行している通貨が必要になります。
- The SandboxならSAND(サンド)
- DecentralandならMANA(マナ)
こんな感じですね。
仮想通貨に関しては、まずは日本国内の仮想通貨取引所の口座開設をしましょう。
おすすめの取引所はコインチェックです。
次は海外取引所の口座開設です。
事前に土地を購入したいメタバースが発行している仮想通貨をチェックしましょう。
そして、その仮想通貨を購入できる海外取引所の口座を開設してください。
海外取引所の口座を開設したら
- 国内取引所で日本円をイーサリアムやビットコインに換金
- 換金した仮想通貨を海外取引所でメタバース個別の通貨に換金
という手続きをして、準備完了です。
セールで土地を購入する流れ
ざっくりとですが、セールで土地を購入する流れを説明します。
購入方法の流れとしては
- 土地を買いたいメタバースのアカウントを作る(Metamaskが必要)
- 土地購入に利用する仮想通貨を準備(国内・海外の仮想通貨取引所の口座が必要)
- セールのタイミングを待つ
- セールのタイミングで土地を買う
このような流れになります。
セールはだいたい1ヶ月前には公式Twitter等で告知されます。
もし土地を買いたいメタバースがあったら、そのメタバースのSNSをフォローしておきましょう。
まとめ
いまメタバースの世界は急速に盛り上がっています。
ここまで紹介した価格も、来月には一気に値上がりしているかもしれません(逆もあり得ます)。
土地の価格に関するデータは毎月更新する予定です。
ぜひまたチェックしてください。
よくある質問
Q1:日本企業が運営するメタバースで土地が買えるサービスはある?
A:2022年9月現在、日本企業が運営するメタバースで土地が購入できるサービスは「江戸バース」があります。2022年7月7日に土地が販売されると当日中に完売したように、国産メタバースの土地は仮想不動産投資家の間ではかなり注目されているようです。
Q2:メタバースの土地の価格はどんな指標と連動する?
A:メタバースによって異なりますが、ユーザー数・アクセス数・メタバースへの注目度・有名企業の進出状況・ガバナンストークン(メタバースが発行する仮想通貨)の価格・世界全体の景気動向などによって地価が上下している、という印象があります。
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