いまメタバースの土地への投資「仮想不動産投資」が注目されています。
でもメタバースの土地は仮想空間の土地なので、現実世界の土地とは相場価格などが違います。
この記事は
「メタバースの土地の値段はいくらなんだろう?」
「メタバースの土地の最低購入価格は何円?」
このような疑問を持つ方のために、主要なメタバースの土地の
- 最低購入価格
- 平均購入価格
- 最高落札価格
などについての最新(2022年5月)の情報を紹介します。
主要なメタバースとは、以下の5つの人気メタバースです。
記事の後半部分では、できるだけ安くメタバースの土地を購入する方法も紹介するので仮想不動産投資の参考にしてください。
最低購入価格はいくら?
はじめに紹介するのは主要なメタバースの土地の1区画あたりの最低購入価格です。
この数字を見れば、いくらあれば人気のあるメタバースの土地を買えるかがわかります。
価格はNFTマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)のデータを参考にしました。
早速ですが、2022年5月6日現在の最低購入価格をグラフで紹介します。

主要メタバースの土地の最低購入価格ランキング(2022年5月6日に調査)
ご覧のとおり、最低購入価格が最も高いのはDecentralandです。
ここ数ヶ月の間だけでも、Samsung(サムスン)やadidasなどの世界的大企業がDecentralandの土地を続々と購入しています[1]THE BLOCK:Samsung enters the metaverse, opening its flagship 837 store in Decentraland。
おそらく大企業の動向が土地の価格上昇につながっているのだと思います。
SuperWorldはかなり安い値段で購入可能ですが、理由としては
- 販売されている区画数が圧倒的に多い(648億区画)
- 他のメタバースと比べてやや歴史が浅い
などが考えられます。
平均購入価格や相場価格はいくら?
次に紹介するのは1区画あたりの平均購入価格のランキングです。
この価格はメタバースの土地の相場価格にもなるので、購入を検討する際の参考になると思います。
平均購入価格については、NFTの売買データ収集サイト「Nonfungible」で2022年4月29日〜5月6日の7日間のデータを収集・計測しました。
結果は以下のようになります。

主要メタバースの土地の直近7日間の平均購入価格ランキング(2022年5月6日に調査)
最低購入価格と同じく、平均購入価格の1位もDecentralandでした。
ライバルのThe Sandboxに対しては約1.4倍の差をつけました。
意外といっては失礼ですが、高い価格がついているのは2位のSomnium Spaceです。
理由として考えられるのは土地の希少性です。
Decentralandには90,601区画の土地があります。
これに対してSomnium Spaceには5,026区画の土地しかありません。
土地の供給量が18分の1くらいしかないのですね。
供給量の少なさが平均購入単価の高騰を招いているのだと思います。

ただ、同じメタバースでも土地によって価格は全く違います。
同じ広さの土地でも、立地によっては価格に数倍〜数十倍の以上の差がつくこともあります。
なので土地購入を検討しているときはMetaGameHubDAOのような、相場価格調査ツールを利用するのがおすすめです。
最も高値で売却された土地はいくら?
最後に紹介するのは、それぞれのメタバースの土地1区画あたり最高売却価格です。
あまり売買の参考にはならないと思いますが、いちおう紹介します。
最高売却価格については
- Decentraland
- The Sandbox
- Cryptovoxels
この3つのメタバースのデータを調査しました。
調査したのは「Nonfungible」の2022年4月の売買データです。
結果は以下のようになりました。

主要メタバースの土地の2022年4月の1区画あたり最高売却価格ランキング
最高売却価格のトップはThe Sandboxでした。
以下、Decentraland、Cryptovoxelsが続きます。
安い値段でメタバースの土地を買う方法
ここまで読んで
「値段が高すぎてメタバースの土地は買えないな・・・」
と思った人はけっこういると思います。
ただ、紹介した数字は市場で流通しているメタバースの土地の価格です。
市場を通さずにメタバースの運営会社から直接土地を購入する、という方法もあります。
この方法だと、市場流通価格よりも安い価格で土地を買える可能性が高いです。
メタバースから土地を直接購入する方法を紹介します。
「セール」のタイミングを狙う
人気のあるメタバースは、定期的にまだ売り出していない土地をユーザーに向けて販売します。
10,000区画の土地があるメタバースを例にして説明します。
このメタバースはすでに8000区画、つまり全体の80%の土地を販売済みだとします。
これだと、まだ販売されていない土地が2000区画あります。
残っている2000区画の土地は定期的にメタバースの利用者に対して直接販売されます。
ただ、一度に2000区画すべて販売するわけではありません。
需要と供給のバランスを考えながら、少しづつ販売されます。
このような販売方法は「セール」と呼ばれています。
この方法は、たとえるなら株式投資におけるIPO(新規公開株)のようなものです。
もしセールで土地を買えたら、かなり高い確率で市場流通価格よりも低い金額で土地を手に入れられます。
なので、世界中の仮想不動産投資家はセールのタイミングを常に狙っています。

参加者が増えれば購入(当選)しづらくなるのも株式投資のIPOと同じですね。
セールに参加するのに必要なもの
セールに参加するためには
- 土地を買いたいメタバースのアカウント
- 土地を購入するための仮想通貨
が必要です。
ほとんどのメタバースは、ログイン時にMetamask(メタマスク)というウォレットを利用します。
なのでMetamaskもあわせて準備してください。
仮想通貨はメタバースが個別に発行している通貨が必要になります。
- The SandboxならSAND(サンド)
- DecentralandならMANA(マナ)
こんな感じですね。
仮想通貨に関しては、まずは日本国内の仮想通貨取引所の口座開設をしましょう。
おすすめの取引所はコインチェックです。
次は海外取引所の口座開設です。
事前に土地を購入したいメタバースが発行している仮想通貨をチェックしましょう。
そして、その仮想通貨を購入できる海外取引所の口座を開設してください。
海外取引所の口座を開設したら
- 国内取引所で日本円をイーサリアムやビットコインに換金
- 換金した仮想通貨を海外取引所でメタバース個別の通貨に換金
という手続きをして、準備完了です。
セールで土地を購入する流れ
ざっくりとですが、セールで土地を購入する流れを説明します。
購入方法の流れとしては
- 土地を買いたいメタバースのアカウントを作る(Metamaskが必要)
- 土地購入に利用する仮想通貨を準備(国内・海外の仮想通貨取引所の口座が必要)
- セールのタイミングを待つ
- セールのタイミングで土地を買う
このような流れになります。
セールはだいたい1ヶ月前には公式Twitter等で告知されます。
もし土地を買いたいメタバースがあったら、そのメタバースのSNSをフォローしておきましょう。
まとめ
いまメタバースの世界は急速に盛り上がっています。
ここまで紹介した価格も、来月には一気に値上がりしているかもしれません(逆もあり得ます)。
土地の価格に関するデータは毎月更新する予定です。
ぜひまたチェックしてください。
引用・脚注
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