この記事では
「メタバース内で働けるバイトってどんな仕事内容なの?」
「アバターで働ける仕事ってどうやってみつけるの?」
こんな疑問を解決します。
結論を先にお伝えします。
メタバース内で働くアルバイトの多くは、アバターになって働く「アバターワーク」と呼ばれる仕事です。
アバターワークのほとんどは、お客さんを接客・案内する接客系の仕事です。
だから言葉や文字を使ったコミュニケーションスキルが必要になることが多いです。
アバターワークの求人募集数については、2022年の段階では求人数はかなり少ないです。
大手アルバイト情報サイトなどをチェックしても、求人募集はまず見つかりません。
求人を見つけやすいのは
- 専門の求人情報サイト「メタジョブ!」
- SNSで「アバターワーク」「アバターワーカー」と検索
このどちらかです。
ただ、求人数が少ないことに変わりはありません。
アバターワークを探すときは、この両方をチェックするのがおすすめです。
この記事では、おもに以下の2点を解説します。
- メタバース内で働く「アバターワーク」の種類
- 「アバターワーク」の求人情報の探し方
アバターワークや、新しい働き方に興味がある方はぜひ記事をチェックしてください。
アバターワークはメタバースで生まれた新しい働き方
本題に入るまえに、簡単にアバターワークについて解説します。
アバターワークとは、メタバースなどの仮想空間でアバター姿になって働く仕事のことです。
基本的には正社員ではなく
- アルバイト・パート
- 派遣
など「非正規雇用」で働くことが多くなります。
※個人がフリーランスや個人事業主として仕事を請け負う「業務委託」で働くこともあります
ただ、その代わりに
- 1日のうち短時間の勤務でもOK
- 土日だけの勤務でOK
こんな柔軟な働き方がしやすい、という特徴もあります。
もちろんリモートワークは可能。
会社や組織に雇用されて働くので、必要になる場合は
- VRヘッドセット
- パソコン
などを雇用先からレンタルできます。
ただ、企業によっては勤務先として働く場所を指定します。
求人募集等を見つけたときは、勤務先をしっかりチェックしましょう。
このような特徴があるので、アバターワークは全体でみると
- 育児や家事のスキマ時間で副業的に働きたい人
- さまざまな事情があって自宅から働きたい人
などに向く働き方です。
アバターワークの種類は3つ
ここからが本題です。
まずはアバターワークの種類を解説します。
いまげんざい、メタバースを活用したアバターワークは以下の2種類に分類できます。
他にも番外編にあたる、メタバース外にいるお客さんを接客するアバターワークもあります。
※この働き方だとメタバースとの関連性は下がります
なので、いまのところ合計3種類のアバターワークがあります。
それぞれ紹介します。
① アバター案内スタッフはメタバースに来場した人を案内する仕事
最初に紹介するのは、アバター案内スタッフです。
アバター案内スタッフとして働く人は、スマホやパソコンからメタバースにログインし、アバター姿で待機します。
そして、メタバース内に入ってきた人を案内する仕事です。
具体的な仕事内容は、メタバースにきた人に対してメタバースの
- 使い方
- 楽しみ方
などを案内したり、説明することです。
いま、リアルな世界にある様々な場所・空間が次々と3D化・メタバース化されています。
例を挙げると
- イベント
- 飲食店[1]Cryptoflies:Panera Bread Is Set to Launch “Paneraverse”, a Virtual Restaurant with Real-Life Food Delivery
- ショッピングモール[2]Forbes:The Future Of Virtual Shopping Malls
- カジノ[3]CoinDesk:This Casino in Decentraland Is Hiring (for Real)
- 転職フェア[4]Business Insider:I went to a metaverse recruitment fair with 30 companies and 200 attendees. The avatars were creepy but I liked it — take a look around.
などがどんどんメタバース化しています。
これにより、メタバースに来た人を案内するスタッフが必要になった、という訳ですね。
日本でもすでにアバター案内スタッフの求人募集・雇用の事例はあります。
事例として有名なのはバーチャル渋谷です。
2021年に開催されたバーチャル渋谷内のイベントでは、アバター姿で働くスタッフが145人も募集され、じっさいに働いています[5]日経電子版:KDDIと三井物産系、仮想空間でアルバイト アバターで。
② アバター店員(販売員)はメタバース内で商品を説明・販売する仕事
つぎに紹介するのはアバター店員(販売員)です。
アバター店員(販売員)は、メタバース内にある店舗に入ってきたお客さんにたいし、商品の
- 説明
- 販売
などをする仕事です。
いま欧米の有名企業はどんどんメタバースに出店しています。
ただ店舗を構えるだけでなく、メタバースで直接ユーザーに
- デジタルアイテム
- 投資商品や保険などの自社商品
を販売する「D2A(ダイレクト・トゥ・アバター)」と呼ばれる動きも目立ちます。
D2Aとはアバターのユーザーに直接サービスやモノを売る、新しい販売方法です。
このような動きが活発になれば、アバター店員の需要はどんどん増えます。
日本でもD2Aの事例はすでにあります。
有名なのは株式会社HIKKYが開催した、バーチャルマーケットのVket(ブイケット)です。
Vketではアバターに食品を販売した事例もある
Vketでは、メタバース内でデジタルアイテムやモノを販売できます。
2022年の夏に開催されたVketでは、16日間で世界中から100万人以上が来場しています[6]PR TIME:世界最大のVRイベント『バーチャルマーケット2022 Summer』開催レポート。
2022年のVketには数十社が参加しており、有名どころだと百貨店の大丸松坂屋が出店しています。
驚くことに、大丸松坂屋が販売したのは食品です。
しかも日本中から600点を超える食品を集め、それらを仮想空間内で販売[7]PR TIME:世界最大のVRイベント『バーチャルマーケット2022 Summer』開催レポート。
※メタバース内で購入された食品は郵送で購入者の元へ送られます
このとき大活躍したのがアバター姿で商品を説明・販売する販売員です[8]サイカルジャーナル:メタバースの祭典?「バーチャルマーケット」に”潜入”してみたら。
下の画像を見てください。
これは、大丸松坂屋のスタッフがアバター姿で食品を販売している様子です。
D2A(ダイレクト・トゥ・アバター)では、こんな風に働く人たちが主役になります。
2022年の末には、あのANAグループもメタバースを活用して京都をはじめとした日本中の名産品などを販売する予定です[9]PR TIME:パソナグループ × ANA NEOと提携 9月6日Web3.0社会に向けメタバース空間における新たな働き方・雇用を目指す。
なので、これからアバター店員(販売員)が活躍する仮想空間はどんどん増えるはずです。
③ ディスプレイの中で働くアバター店員の仕事
最後に紹介するのは、メタバースではなくディスプレイの中で働くアバター店員です。
この働き方はメタバースとの関連性はほとんどありません。
下の画像のように、ディスプレイに自分のアバターを写して働くことになります。
こちらのアバター店員の場合、だいたいが現実世界の店舗のディスプレイに自分のアバターを写します。
そして、来店した人を接客します。
この働き方も徐々に増えており、コンビニ大手のローソンが導入を予定しています[10]ローソン研究所:ローソン×AVITA アバター活用で協業開始!。
ローソンは2023年1月1日から2023年2月末まで働けるアバターワーカーを実験的に10名から30名程度募集しています。
※時給1,100円~2,000円です
メタバースとの関わりは薄いので、説明はこれくらいにしておきます。
この働き方は、メタバース内での接客と比べるとイメージしやすいと言うメリットがあります。
それに、しばらくはメタバース内よりもメタバース外のアバター店員の方が需要が高くなりそうです。
なので
「アバター店員になりたい!」
と考えている方は、まずはこっちの方が仕事が見つけやすいと思います。
アバターワーク探しは専門サイト・SNSがおすすめ
アバターワークのアルバイトの探し方を紹介します。
おすすめは
- アバターワーク専門の求人情報サイト
- SNSのキーワード検索
この両方を使った探し方です。
はじめに「メタジョブ!」でバイトをチェック
最初にチェックして欲しいのは、アバターワーク専門の求人情報サイトです。
今のところ専門の求人情報サイトは1つだけ。
「メタジョブ!」というサイトです。
・メタジョブ公式サイトURL
https://www.metajob.jp/
ただ、メタジョブには求人数が少ないという欠点があります。
メタジョブで求人が見つからない場合、SNSで探すのがおすめです。
SNSで「アバターワーク」と検索して見つける
つぎはSNSを使ったバイトの探し方を紹介します。
企業がアバターワークのバイト募集時によく使うのは
- 企業の公式サイト
- 企業の公式Twitter
などです。
アバターワークは話題性があり、みなさんが興味を持ちやすい働き方です。
だから、わざわざお金を払って求人情報サイトなどで募集してなくてもSNS情報が拡散され、すぐに応募者が集まります。
なので、Twitterなどをつかって
- アバターワーク
- アバターワーカー
などのキーワードで検索すると(募集があれば)見つかりやすいです。
他だとGoogleのニュース検索もおすすめです。
こちらも同じキーワードで検索してみてください。
タイミングが良ければ、求人募集等の情報が引っかかるはずです。
引用・脚注
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