もし小学生くらいのお子さんにプログラミングを学んで欲しいなら、Roblox(ロブロックス)がおすすめです。
Robloxは
- 子供たちが遊びながら学べる
- 子供たちにプログラミングを教える
などを目的として作られたメタバースゲームです[1]TechRada:Here’s how one company is teaching children to code and program。
Robloxを使ったプログラミング学習は
- 作ったゲームで友達と一緒に遊べる
- 簡単にゲームを作れるから「達成感」を得やすい
- シンプルな言語でプログラミングできる
- 親子が一緒に学びやすい
- お金を稼ぐこともできる
などの特徴があり、子供でも学習へのモチベーションを維持しやすいです。
個人差はありますが、いきなり本格的なプログラミングを始めるよりは
- 興味・関心
- 好奇心
などを持ちながら取り組んでくれるはずです。
この記事では、Robloxが子供のプログラミング学習用教材としておすすめな理由を5つ紹介します。
① 作ったゲームで友達と一緒に遊べる
Robloxは「ゲーム版YouTube」と呼ばれており、ユーザーが自分でゲームをつくり公開できます。
なので、Robloxではゲーム作りを通してプログラミングを学びます。
作ったゲームを友達と共有し、一緒に遊ぶこともできます。
もし自分が作ったゲームで友達と一緒に遊べば
「すごい!どうやって作ったの?」
とか
「面白い!」
といった反応が得られることもあるでしょう。
こういった反応が、プログラミング学習へのモチベーション維持につながります。
公開できるのは身近な友達に対してだけではありません。
Robloxは1日あたり5,780万人が使う人気ゲームです[2]Roblox:ROBLOX REPORTS SEPTEMBER 2022 KEY METRICS
なので、ゲームを公開すれば世界中の人に自作ゲームで遊んでもらえる可能性があります。
こういうスケールの大きさも、子供のモチベーションに良い影響を与えるはずです。
② 簡単にゲームを作れるから「達成感」を得やすい
Robloxがプログラミング教育に向く理由のひとつは
「ゲームの制作・公開のハードルの低さ」
です。
Robloxでは、Roblox Studioという無料ツールを使ってゲームをつくります。
これを使えばとても簡単にゲームを作れます。
※Roblox Studioはパソコンからしか使えません
ゲーム開発用の
- テンプレート
- アイテム
- 効果音
などの無料素材もあり、これらを活用すればゲームを「それらしい形」にしやすいです。
プログラミングに限らず、何かを学習するときは達成感が大事です。
そして小さな成功を積み重ね、その度に達成感を味わえればモチベーションの継続につながります。
Robloxならゲームを作るのも公開するのも簡単ですから、お子さんが「達成感」を得やすいようになっています。
③ シンプルな言語でプログラミングできる
さきほどRobloxではRoblox Studioというツールでゲームを開発できると説明しました。
補足説明すると、Roblox Studioで作れるのは初歩的なゲームのみです。
やや複雑なゲームを作ろうとしたら、プログラミングする必要があります。
RobloxではLua(ルア)という言語でプログラミングします。
Luaはゲーム業界でよく使われる言語で、マインクラフトでも使えます。
Luaは記述がシンプルなのが特徴です。
比較的やさしめの言語でもあるのでミスしにくく、書いたプログラムが動きやすいというメリットもあります。
なのでプログラミングによる成功体験を得やすく、初心者向きの言語と言えます。
これも、Robloxがプログラミング教育におすすめな理由のひとつです。
④ 親子が一緒に学びやすい
お子さんにプログラミングを教えられる保護者は少ないです。
そのせいか、お子さんひとりでプログラミング学習を始めるケースが多いです。
これだと保護者が子供と伴走しにくく、お子さんの挫折につながりやすいです。
プログラミング経験がない親御さんでも、Roblox Studioならすぐ使えるようになります。
説明したように、Lua言語も初心者向きの言語なので親御さんも学びやすいです。
なので子供と保護者が一緒にゲームを作れます。
一緒に勉強すれば、親子でRobloxやプログラミングについては話すことも可能です。
これも、Robloxがプログラミング教育に向く理由と言えます。
だから、親子で学んだことを会話すればプログラミングの上達スピードは速くなります。
⑤ お金を稼ぐこともできる
最後に紹介するのは
「お金を稼ぐこともできる」
です。
子供でもYouTubeに動画を投稿してお金が稼げます。
「ゲーム版YouTube」と呼ばれるRobloxでも、子供が投稿したゲームでお金を稼ぐことが可能です。
アメリカでは16歳の高校生が250万円稼いだ、という事例もあります。
2021年にRobloxがクリエイターに支払った報酬は、なんと5億3800万ドル(約800億円)[3]Social Media Today:The Development of Roblox Provides a Framework for the Metaverse Vision。
みんなRobloxのゲームクリエイターになり、お金を稼いでいることがわかります。
ただ、Robloxには1,200万人以上のゲームクリエイターがいます[4]The Washington Post:Roblox wants to advertise to gamers ages 13 and up in the metaverse。
単純平均だと1人のクリエイターがゲーム開発から得られる収入は1年で6,600円程度です。
今は企業などプロのゲーム開発者も参入しており、Robloxでお金を稼ぐのは簡単なことではありません。
客観的に見ると、小学生くらいの子供がゲームを作ってお金を稼ぐのは難しいでしょう。
それに、お金については各家庭の方針やお子さんの性格などもあります。
なのでお金を学習のモチベーションにするかどうかは、各家庭で判断するようお願いします。
将来役に立つ他のスキルも学べる
ここまで紹介したように、Robloxならお子さんが楽しくプログラミングを学べやすいです。
プログラミング以外のメリットもかんたんに紹介します。
Robloxでゲームを作ると
- パソコンやキーボードを使うのに慣れる
- プログラミングを通じて英語にも馴染める
- ゲームデザインを通して想像力を育める
- 3Dデザインについても学べる
などのメリットもあります。
どのスキルも、将来役に立つ汎用的なスキルです。
Robloxを導入した子供向けプログラミングスクールも徐々に増えています。
もしお子さんにプログラミングを学んで欲しいなら、ぜひRobloxを教材として検討してください。
引用・脚注
↑1 | TechRada:Here’s how one company is teaching children to code and program |
---|---|
↑2 | Roblox:ROBLOX REPORTS SEPTEMBER 2022 KEY METRICS |
↑3 | Social Media Today:The Development of Roblox Provides a Framework for the Metaverse Vision |
↑4 | The Washington Post:Roblox wants to advertise to gamers ages 13 and up in the metaverse |