人材派遣大手のパーソルは、メタバース内での来客にたいし
- 受付
- 接客
などの仕事をする「メタバースの案内人」の派遣に取り組んでいます。
時給は2,500~3,000円ほどで[1]日経新聞:ドコモや凸版も シーテックで見たメタバースの可能性、平均的な派遣の接客スタッフよりも高くなります。
「メタバースの案内人」はアバターを操作して働くので、自宅からでも接客の仕事ができます。
自宅から働きたい人にとっては、働き方の選択肢が増えることになります。
「メタバースの案内人」はアバターワークの一種
パーソルホールディングスが取り組む「メタバースの案内人」は、アバターワークと呼ばれる働き方の一種です。
アバターワークとは、アバターになって働く仕事の総称です。
いまのところ、ざっくり分けると3種類のアバターワークがあります。
メタバースの案内人は、下の図の
「① アバター案内スタッフ」
に該当します。
パーソルは、2025年までにメタバース内に累計3,000人を派遣する、と言う目標を設定[2]日経新聞:パーソル、メタバースの接客人材育成 2年で3000人稼働。
2022年11月には、東京電力エナジーパートナーに対してメタバースの案内人の派遣が決まっています[3]日経新聞:ドコモや凸版も シーテックで見たメタバースの可能性。
メタバース内で活躍できる人材育成のための教育センターも、すでに開設済みです[4]パーソルホールディングス:パーソルが“メタバース”市場に参入した理由とは?担当者が語る狙いと展望。
同じく人材派遣大手のパソナもメタバースへの派遣に取り組んでおり、ANAグループが運営するメタバースに人材を派遣する予定です[5]株式会社パソナグループ:パソナグループ × ANA NEOと提携 9月6日
Web3.0社会に向けメタバース空間における新たな働き方・雇用を目指す。
このように、大手派遣会社がかなり注力している分野がアバターワークです。
各企業の取り組みにより、こんごアバターワークはかなり増えることが期待されています。
仕事内容や必要なスキルはどうなる?
パーソルホールディングスが取り組む「メタバースの案内人」の仕事内容は
- メタバース内の受付
- メタバースの使い方説明
などとなっています[6]日経新聞:ドコモや凸版も シーテックで見たメタバースの可能性。
働く場所はメタバースですが、現実世界の受付や接客と仕事内容はそれほど変わりません。
なので、接客のスキルや経験がある人はかなり働きやすいはずです。
新型コロナ流行時に問題になりましたが、接客の仕事はリモートワークが困難です。
自宅から働くのは、ほぼ不可能でした。
ですが、アバターワークは違います。
- インターネット環境
- パソコン・ヘッドセット
などが使えれば、自宅からでも働けます。
これはとても大きなメリットです。
パーソルホールディングスの子会社であるパーソルマーケティングの川内浩司氏は
人工知能(AI)でも案内ができる可能性はあるが、感情が入らない。コールセンターでAIから人間への回帰が見られるように、メタバースでも人間の案内人の重要性は大きいはずだ
このように語っています。
これからのアバターワークの増加を期待しましょう。
引用・脚注
↑1, ↑3, ↑6 | 日経新聞:ドコモや凸版も シーテックで見たメタバースの可能性 |
---|---|
↑2 | 日経新聞:パーソル、メタバースの接客人材育成 2年で3000人稼働 |
↑4 | パーソルホールディングス:パーソルが“メタバース”市場に参入した理由とは?担当者が語る狙いと展望 |
↑5 | 株式会社パソナグループ:パソナグループ × ANA NEOと提携 9月6日 Web3.0社会に向けメタバース空間における新たな働き方・雇用を目指す |