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メタバース不動産(土地)への投資は危険?リスクを減らす方法や注意点を解説

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いま日本を含め世界中で新しいメタバースが作られています。
これにともないメタバースの土地(仮想不動産)の販売が活発になっています。
けれどメタバース不動産投資の歴史はかなり浅く[1]2006年から2007年にかけて流行したSecond Lifeでも土地の売買機能はありましたが、現在とはかなり状況が違うので歴史は浅いと判断できます。、そのリスクはあまり知られていません。

この記事ではメタバースの土地への投資(仮想不動産投資)には

  • どんなリスク(危険)があるのか
  • リスクを減らすためには何をしたらいいのか

おもにこの2点について解説します。

どんな投資にもリスクがありますがメタバースの土地への投資はハイリスクです。
脅すわけではありませんが、現実世界の不動産投資と比べたらリスクは遥かに高くなります。
事前にリスクを把握し、避けられるリスクは避けながら投資しましょう。

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メタバースの土地投資にはどんなリスクがある?

繰り返しになりますが、メタバースの土地への投資はハイリスクな投資です。
100万円投資をしたら30日後には50万円に減ってしまう。
こんなことが起こりうるからです。

メタバースの土地への投資にはどんなリスクがあるかを紹介します。

土地の価格が急激に値下がりしてしまう

現実世界の土地(不動産)の価格はわりと安定しています。
大災害などに見舞われない限り、半年で価格が半額になるなんてことはありません。
けれど、メタバースの土地(仮想不動産)は短期間のうちに価格が激減することがあります。

最近の事例を挙げます。
The Sandboxというメタバースの土地の平均購入価格は、2022年1月から6月までの間に3分の1以下になっています。
下のグラフは、The Sandboxの土地の平均購入価格の推移をあらわしています。

サイト管理人 南研吾
サイト管理人 南研吾
補足すると、景気後退や仮想通貨の値下がりなどにより、この期間でThe Sandbox以外のメタバースの土地も地価が大幅に下落しています。
The Sandboxの土地の平均購入価格の推移

The Sandboxの土地の平均購入価格の推移

グラフを見るとアップダウンが激しいことが一目瞭然です。
購入した土地の価格が一気に上がることがあるが、一気に下がることもある。
まずはこの事実を把握しましょう。

土地の価格がゼロ円(無価値)になることもある

一般的な不動産投資で、購入した土地の価格が0円になることはまず無いと思います。
これは私たちが地球という場所に住んでいるからです。

地球にたくさんの人がいて、継続的に経済活動をしている以上、その土地には価値があり価格がつきます。
もし地球に住む人全員が宇宙に移住したら地球の土地の価格は暴落するはずです。

メタバースはWebサービスの一種です。
だからサービスが停止したり、いきなり閉鎖されることもありえます。
地球にたとえると、住んでいる人全員が突然宇宙に移住することがある、ということです。

停止・閉鎖されたら、とうぜんメタバースの土地には誰もいなくなります。
人がいなくなったら、メタバースの土地の価値は無くなります。
投資したお金が0円になってしまうかもしれません。

メタバースの土地への投資はこのような、投資したお金がゼロ円になるリスクがあるのです。

土地を購入してもメタバースが公開されない

次に紹介するのは
「土地を購入してもメタバースが公開されない」
というリスクです。
まだこういった事例は聞きませんが、これから起こり得ることです。

メタバースは、サービスが公開される前から土地を販売することが多いです。
投資家は

  • ホワイトペーパー(計画書みたいなもの)
  • プロモーション動画
  • SNS(Twitter、Discord等)
  • 経営陣の発言や経歴

などの情報から、その土地を購入するかどうかを検討します。

でもこれらの情報が真実かどうかはわかりません。
それに、計画どおりにメタバースの開発が進むとも限りません。
予期せぬ事態がおきて計画が頓挫することもあるでしょう。

メタバースの土地が計画的な詐欺の「エサ」として使われるかもしれません。
2018年頃にICO詐欺が多発[2]Wired:仮想通貨の「詐欺」が止まらない──浮き彫りになってきた「ICO」の問題点したように、メタバースの土地でも同じような詐欺が多発することもありえます。

  • 計画通りに開発できず途中で頓挫
  • 計画的な詐欺で未公開のまま閉鎖

これらに遭遇したとき投資したお金が返ってくるかは不明です。
確率は低いとはいえ、このような事もあり得ることは認識しておきましょう。

メタバースの土地投資に関連した詐欺に騙される

メタバースの土地に興味がある人を騙そうとする人がいます。
よくネットである詐欺と同じように

  • 運営会社を装い、偽物の土地購入ページへのリンクを作る
  • TwiitterやDiscodでメッセージを送り、偽物の購入ページに誘導する

こんな方法で騙そうとします。

詐欺に遭った場合、振り込んだお金は返ってきません。
最悪のケースではウォレットの中身がぜんぶ盗まれることもありえます。

これらの詐欺では、運営会社には何も責任ありません。
詐欺を計画・実行しているのは運営会社とは関係のない第三者です。

詐欺に遭わないよう、自分の身は自分で守ることが大事です。

メタバース不動産投資の危険性を減らすためにするべきこと

紹介してきたように、メタバース不動産投資には危険があります。
でも、危険性を減らすためにできることはあります。

ここからは、危険性を少しでも減らすため、投資の前に

  • するべきこと
  • 注意すべきこと

などをいくつか紹介します。
優先順位が高い物事から順番で紹介しますので、上から順に確認・実行してリスクを減らしてください。

余裕のある資金の範囲内で購入する

最も大事なことは
「余裕のある資金の範囲内で購入する」
です。
言い換えれば
「無くなってもよい範囲のお金で投資する」
とも言えます。

仮に全財産が100万円だとしたら、無くなっても金銭的・心理的ダメージが少ないのは5〜10万円以下でしょうか。
個人差はありますが、余裕のある資金の範囲内で投資することをおすすめします。

何があっても
「2020年代のメガトレンドであるメタバースに全財産100万円を投資して、1年後1,000万円に増やすんだ!」
こんな風に思ってはいけません。

信頼できる会社・人物が運営するメタバースの土地のみを購入する

メタバースを運営する企業・組織や、その経営陣の信頼性をチェックすることも大事です。
たとえば

  • 運営会社の業績はどうか?向こう数年にわたりメタバースを運営できる資金は十分にあるか?
  • 運営会社は過去にどんな事業を展開していたか?トラブルなどを起こしていないか?
  • 経営陣はどんな経歴か?過去に詐欺やトラブルなどを起こしていないか?
  • 運営しているDAO(分散型自律組織)の主要メンバーはどんな人物か?
  • 信頼できる企業・投資家から運営資金を調達しているか?

などはしっかりチェックすべきです。

これらについては

  • 〇〇(調べたい名称) 経歴
  • 〇〇 トラブル
  • 〇〇 詐欺
  • 〇〇 評判
  • 〇〇 現在

などのキーワードでGoogleやSNSを検索すればだいたいの情報は見つかります。
とくに主要な経営陣(CEO・CTOなど)の経歴や評判についてはしっかり調べましょう。
面倒臭いですが、大切なお金のためなので時間を使って調べてください。

海外サービスの場合は
Googleアメリカ版
を使用してチェックしましょう。

土地を買うときは必ず公式リンクを利用する

メタバースの土地を購入するときは、必ず公式サイトや公式SNSが発行したリンクから飛びましょう。
本物と見せかけた偽サイトを作り、仮想通貨を偽のアドレスに送金させたりする人たちがいるからです。

基本的には

  • 公式が発表したリンク以外は踏まない
  • (もし踏んでしまっても)ウォレットを接続しない、送金しない
  • もし急な発表があったら、公式でそれが本物かどうか確認する

などに注意しておけば、詐欺に遭うリスクが減ります。

利用者数が伸びている、もしくは多いメタバースの土地を購入する

メタバースの土地の価値(価格)を判断するのは難しいです。
けれど、長期的に考えれば
利用者数が多いメタバース=土地に価値があるメタバース
になると考えられます。

これは現実世界の土地と同じことです。
たくさんの人が集まる場所ではたくさんの経済活動ができます。
だからこそ土地の価格が上がるのです。

なので、もし土地を買いたいメタバースを見つけたら利用者数やPV数をチェックしてください。
チェック方法としては

  • 運営会社の発表
  • ニュース記事等
  • similarweb

などがあります。

similarwebはWEBサイトのアクセス量がわかるツールです。
※完全に正確なデータではないので注意してください
下のグラフは、世界トップクラスの人気を誇るメタバース「The Sandbox」のアクセス量の推移です。

「The Sandbox」のアクセス量の推移

「The Sandbox」のアクセス量の推移

こんな風に調べて、利用者数が増えていればそのメタバースは順調です。
利用者数の増加と連動して土地の価格が上がる可能性は高いと判断できます。

リスクを避けためには、利用者数が増えているメタバースを選びましょう。

購入を検討している土地の価格を相場と比較してチェックする

購入を検討しているメタバースの土地の価格が、相場と比べてどうかをチェックすることも大事です。

チェック方法は簡単です。
土地を買いたいメタバースを見つけたら、まず以下の二つの数字を調べます。

  • 先ほど紹介したsimilarwebでアクセス数を調べる
  • OpenSeaで土地の最低購入価格を調べる

そして、下のごくごく簡単な計算式に数字を入れます。
メタバースの土地の購入価格÷最新の月間アクセス数=指標数値

The Sandboxを例にします。
The Sandboxで最も安い土地はいま(2022年6月28日)は日本円で30万円ほどです。
similarwebで調べた最新の月間アクセス数は360万です。

だから、以下のような計算により指標数値(0.083)が得られます。
30万円(メタバースの土地の購入価格)÷360万(アクセス数)=0.083
この数値は低ければ低いほど良いです。

仮に土地の価格が10万円で、アクセス数が1万のメタバースがあるとします。
この場合は
10万円÷1万=10
となり、かなり悪い数値になります。

購入価格は3分の1ですが、アクセス数が36分の1まで減ってしまいます。
これならThe Sandboxの土地を購入した方が良さそうですよね。

こんな風に指標を作るとメタバース同士を簡単に比較できます。
簡単ですのでぜひ試してみてください。

盛り上がり・注目度・話題性が高いメタバースの土地を買う

メタバースの土地は、利用者数が大事です。
だから

  • 盛り上がり
  • 注目度
  • 話題性

などが高いメタバースの土地を買うのがおすすめです。

調べ方はいくつかあります。
複数の関連するキーワードを用意し

  • Googleトレンド
  • Googleニュース
  • Twitter検索

などで言及されている回数が多いかをチェック。

他にも

  • Discodeのメンバー数
  • Twitterのフォロワー数

などを調べ、類似する他社サービスと比較して盛り上がっているかどうかをチェックすることが大事です。

ただ、メタバースの運営会社がニュースサイトなどに記事広告を出稿することもあります。
もし特定のメタバースについて取り上げている記事があったら、冒頭や最後に「PR」「Ad」等の記載が無いかチェックしましょう。
これらの記載があったら、その記事はただの広告です。
運営会社がお金を支払ってその記事を作成・投稿してもらっています。

また、日本企業が運営するメタバースの場合は海外おもに英語圏で盛り上がっているかもチェックした方が良いです。
これは日本人ユーザーだけだと利用者数に明らかな限界があるからです。

先ほど紹介したThe Sandboxは世界中に利用者がいます。
もし利用者を日本人に限定した場合、The Sandboxのアクセス量に匹敵するのは困難です。

ホワイトペーパーを読み、プランが現実的かどうかをチェックする

最後は基本中の基本ですが「ホワイトペーパーを読む」です。
ホワイトペーパーは計画書のようなものですので、そのメタバースのプランが現実的かどうかを調べましょう。

とはいえ海外サービスのホワイトペーパーは英語ですし、内容もやや難しいものが多いです。
なのでホワイトペーパーを読む時間があったら、他の項目を調べた方が良いのでは、と個人的には思います。

プロのアドバイスに従うべき

ここまで説明したように、メタバースの土地への投資はハイリスクです。
なので、投資の前にはしっかり調べたりしましょう。

世界にはメタバース専門の不動産投資をおこなう会社があります。
そのうちの一つ、Everyrealm社のCEOをつとめるジャニーン・ヨリオ(Janine Yorio)さんは以下のように語っています。

(メタバースの不動産投資は)とても、とてもリスキーです。失う準備ができている資本だけを投資するべきです。
(翻訳はサイト管理人)

引用元:Investors are paying millions for virtual land in the metaverse

これがプロからのアドバイスです。
プロの意見を信じ、余裕があるお金で購入することをおすすめします。

引用・脚注

引用・脚注
1 2006年から2007年にかけて流行したSecond Lifeでも土地の売買機能はありましたが、現在とはかなり状況が違うので歴史は浅いと判断できます。
2 Wired:仮想通貨の「詐欺」が止まらない──浮き彫りになってきた「ICO」の問題点
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