もしあなたに
- メタバース
- VR(仮想現実)
などに関連するスキルがあったら、どんな企業に就職・転職できそうですか?
こんな質問をしたら、だいたいの人は
- Meta(Facebookの運営企業)
- Epic Games(フォートナイトの運営企業)
- Roblox
などの人気メタバースを運営している企業を思い浮かべると思います。
けれど、いちばん多くメタバース関連の求人を出しているのは意外な会社です。
Revelio LabsとBloombergは共同で、世界中のメタバース関連の人材採用動向を調査しました[1]Revelio Labs:Revelio Labs。
その結果、メタバース人材はメタバースを開発・運営している企業以外からの需要が意外なほど高いことがわかりました。
この記事では、Revelio LabsとBloombergの調査を抜粋して紹介します。
「メタバース関連のスキルがあると、どんな会社に就職・転職できるんだろう?」
こんな疑問を持っている方はぜひ読んでください。
求人募集数が多いのはMetaではなくコンサル会社のAccenture
最初にお伝えすると
- 2021年10月から
- 2022月6月まで
この期間でメタバース関連の求人募集数の第1位は、大手コンサル企業のAccenture(アクセンチュア)です。
2021年の秋に
「メタバースに毎年1兆円投資する!」
と宣言して世界中を激震させたMetaは2位となりました。
下のグラフをみてください。
2021年の1月から、どの企業がメタバース関連の求人募集を出しているかをグラフ化したものです。
3色で分けられていますが、それぞれ以下の求人募集数を表しています。
- 青色部分→Meta
- 緑色部分→アクセンチュア
- 紫色部分→その他企業
2022年4月頃に、アクセンチュアがものすごい量の求人広告を出していたことがわかります。
メタバース関連の求人募集数が多い会社トップ10
次は、メタバース関連の求人募集数が多い会社トップ10を見ていきましょう。
下のグラフもRevelio LabsとBloombergの調査によるものです。
上位1・2位については、すでに紹介済みです。
3〜10位をまとめると以下のようになります。
どの会社も、そのジャンルでは世界トップクラスの優良企業です。
でも会社のジャンルは意外なほどバラバラ。
変わったところでは医療機関や、IKEAのような家具量販店でもメタバース関連の人材を募集していることがわかります。
つまり、メタバース関連のスキルを持つメタバース人材はITやネット以外のさまざまな分野の会社で働くことができるのです。
企業はどんなスキルをもっている人を募集している?
最後は企業が探しているメタバース人材のスキルについてです。
こちらも、Revelio LabsとBloombergの調査結果を紹介します。
調査では
- アクセンチュア
- Meta
このタイプの違う2社がメタバース人材に求めるスキルをグラフで比較しています。
アクセンチュアはデザイン系のスキルが多く、Metaは開発や研究系のスキルを求めていることがわかります。
アクセンチュアは自分達で商用メタバースを開発・運営していません[2]「Accenture Nth Floor(N階)」というメタバースを運営していますが、自社の社員向けで、なおかつ自社では開発をしていないはずです。。
顧客にメタバースへの進出や、ビジネスへの導入をアドバイス・支援するのが仕事です。
そのため、メタバースをクライアント向けにカスタマイズしたりできるデザイン系のスキルを持つ人材を必要としてるようです。
Metaは自社でHorizon Worldsというメタバースプラットフォームを運営しています。
なので開発・エンジニア系のスキルを持つ人材を求めていることがわかります。
まとめ
この記事ではRevelio LabsとBloombergの調査をもとに、おもに以下の2点を紹介しました。
- メタバース人材の募集が多い企業
- 企業が求めるメタバース人材のスキル
データを見てわかったのは
- メタバース人材はIT・ネットだけでなく様々な業界で求められている
- スキルに関してはデザイン系もエンジニアリング系も需要が高い
ということです。
2030年までにメタバース市場は5兆ドル(約680兆円)規模まで成長する可能性があるという予測もあります[3]McKinsey & Company:https://www.mckinsey.com/business-functions/growth-marketing-and-sales/our-insights/value-creation-in-the-metaverse。
メタバース市場が拡大すれば、メタバース人材が必要とされます。
関連スキルを持つ方はぜひチャレンジしてください。
引用・脚注
↑1 | Revelio Labs:Revelio Labs |
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↑2 | 「Accenture Nth Floor(N階)」というメタバースを運営していますが、自社の社員向けで、なおかつ自社では開発をしていないはずです。 |
↑3 | McKinsey & Company:https://www.mckinsey.com/business-functions/growth-marketing-and-sales/our-insights/value-creation-in-the-metaverse |