マッキンゼー(マッキンゼー・アンド・カンパニー)がメタバースに関するレポートを6月16日に発表しました
「メタバースの価値創造[1]McKinsey & Company:https://www.mckinsey.com/business-functions/growth-marketing-and-sales/our-insights/value-creation-in-the-metaverse」
と題されたレポートによると、メタバースの市場規模は2030年までに5兆ドル(約680兆円)まで成長する可能性があります。
この記事では、レポートの内容を一部抜粋して紹介します。
2030年までにメタバースの市場規模は680兆円になる可能性がある
すでに紹介したように、マッキンゼーの調査によるとメタバースの市場規模は2030年までに5兆ドル(約680兆円)まで成長する可能性があります。
5兆ドルといってもピントこないと思いますが、この数字は日本のGDP(国内総生産)と同じくらいの規模です[2]IG:世界の国内総生産(GDP)ランキング トップ10。
市場規模の内訳でいうと、最も大きなシェアを占めるのは
「メタバースでのショッピング」
ですね。
ショッピングについては2030年までに2.6兆ドルもの規模に拡大する可能性があるとされています。
他の分野の市場規模は箇条書きで紹介します。
- バーチャル学習→2,700億ドル
- バーチャル広告→2,060億ドル
- ゲーム→1,250億ドル
消費者の3分の2はメタバースに好意的
マッキンゼーのレポートでは、消費者は人生をメタバースに移行することに好意的で、10人中6人(59%)の消費者が前向きに捉えています。
メタバースで行ってみたい行動としては、以下を挙げています。
- ショッピング(79%)
- バーチャルイベントへの参加(78%)
- バーチャルリアリティを使用した運動(76%)
- オンラインデート(73%)
- 学習(72%)
企業によるメタバースへの投資は加速中
最後は、企業によるメタバースへの投資金額です。
2021年に企業は570億ドルをメタバースに投資しました。
これが、2022年は1〜5月の段階ですでに1200億ドル以上となり、前年の2倍位以上を投資している計算になります。
この伸びの背景にあるのは経営者の考えです。
マッキンゼーのアンケートによると、全体の95%の経営者はメタバースが自分の業界にプラスの影響を与えると信じていると回答しています。
全体の3分の1は、メタバースが業界の運営方法に大きな変化をもたらす可能性があると考えています。
要は、経営者の多くはメタバースは投資する価値があるものだと考えているのです。
引用・脚注