あつ森(あつまれ どうぶつの森)のメタバースで生まれている新しい仕事・ビジネス

あつ森(あつまれ どうぶつの森)は日本だけでもなく海外でも人気のあるゲームです。
世界全体での累計販売本数は3,800万本を超えていて[1]任天堂:主要タイトル販売実績、記録的な大ヒットとなっています。

あつ森のゲーム空間は一種の仮想空間(メタバース)です。
その仮想空間に3,800万人以上の人がいることになります。
ゲームとはいえ、これだけの規模になると「あつ森」のゲーム空間はひとつの国と言ってもいいかもしれません。

外務省のHPによるとカナダの2020年の人口は3,789万人です。
あつ森の累計プレイヤー数よりもやや少ないくらいですね。

数字で比較するとわかるように、あつ森はまさに国家レベルの規模に成長しているのです。
しかもこれからまだまだ成長するはずです。

これだけの人数があつまるとその仮想空間はひとつの市場(マーケット)になります。
あつ森の中でも、仕事やビジネスをはじめる人があらわれています。

この記事では、あつ森のメタバース内で生まれた新しい仕事・ビジネスを紹介します。

雑草除去の代行サービス

あつ森の世界では自分が管理する庭に雑草が生えたりします。
現実世界の庭と同じで、庭が雑草だらけになると見栄えが悪くなりますよね。

だから定期的に除去した方がよいのですが
「面倒くさい」
と感じる人もたくさんいます。

そんな人たちのために、カナダのタイラン・バッテンさんという人があつ森の中で雑草除去を請け負う会社を作りました。
会社の名前は
WeedCo(ウィードコー)
です。

WeedCoはSNS経由で仕事の依頼を受け付け、雑草を除去してくれます。
除去するのはタイラン・バッテンさん本人だけでなく、会社の従業員が対応してくれることもあります。

ただ従業員と言っても、働くことによって給料は発生しないようです。
それでも新人研修用の動画があったりするので驚きます。

動画を見ると

  • 花の水やり
  • 木の掘り起こし

などもやってくれるようですね。

ちなみに、会社と言ってもWeedCoは見返りとして報酬等は要求しません。
つまり無償で雑草除去をしてくれるのです。

これが現実世界との違いですね。
現実世界で業者に庭の雑草除去を依頼したら、1時間あたり1万円以上のお金がかかります。

とはいえWeedCoはチップは拒否していません。
じっさい雑草除去の報酬として「あつ森」のなかで使える

  • ベル
  • 家具などのアイテム
  • マイル旅行券

などを受け取ることはあるようです。

政治家によるPR(広報・宣伝)

あつ森のユーザーには女性が多く、なおかつ20・30代の若者が多いというデータがあります[2]ねとらぼ調査隊:子持ちの主婦層を取り込んだ? 「あつ森」を新しく始めた人の特徴を調査してみた!
このようなユーザー達は政治家にとって魅力的なようで、選挙などのPRつまり広報・宣伝であつ森を使う政治家が増えています。

どこの国でも、有力な政治家にはプロの広報・PR担当がついています。
つまり
「仮想空間での広報・PR」
とでも呼べるような仕事が誕生しているのです。

仮想空間内での広報活動が一般化されたら
「仮想空間内広報」
というような職業が新しく生まれるかもしれませんね。

仮想空間でのPRの例をあげます。

2020年にアメリカのドナルド・トランプ大統領(当時)と選挙で争ったジョー・バイデン氏は選挙活動の場として「あつ森」を選びました。
そして公式マイデザインとして4種類の看板を公開し、誰でもダウンロードできるようにしました。

サイト管理人 南研吾
サイト管理人 南研吾
「マイデザイン」とは自分でデザインした服や家具などの仮想アイテムのことです。
あつ森ではNintendo Switch Onlineサービスに有料会員登録していれば誰でもマイデザインを作成・公開ができます。

このようにゲーム内に公開することで、バイデン氏の支持者は自分の島にバイデン氏の名前が書かれた看板を設置できます。
もしたくさんの人が訪れる島にバイデン氏の看板が設置されていたら、仮想空間の中とはいえ宣伝したことになります。

人がたくさん訪れるような大都市にはたくさんの看板広告がありますよね。
信号待ちなどで立ち止まり、ふと上のほうを見るといろいろな企業が看板広告を出していることがわかります。

あれと同じような効果をバイデン氏は期待してあつ森でPRしているのです。

バイデン陣営が「あつ森」でPRする様子

バイデン陣営が「あつ森」でPRする様子 画像はTHE VERGEから引用

フォトグラファーによる写真サービス

イギリスのルーシーさんはあつ森で写真サービスをはじめました。

写真サービスといっても、現実世界の写真サービスとは少し違います。
ルーシーさんの写真サービスはこのような流れです。

  • Twitterのダイレクトメールで仕事の依頼を受ける
  • ルーシーさんがクライアントの島を訪問する
  • スクリーンショットを撮る
  • 現実世界のパソコンで編集する
  • クライアントに完成した写真を送る

このようなサービスを無料で引き受けてくれます。

サイト管理人 南研吾
サイト管理人 南研吾
ルーシーさんは2022年1月現在、一時的にサービスの受け付けを中止しているようです。

無料ですが、ルーシーさんもチップを拒否していません。

  • ベル
  • マイル旅行券
  • ほしのかけら

などを受け取ることはあるそうです[3]WIRED:「あつまれ どうぶつの森」の世界で新たなビジネスが続々誕生、そこには人々が“無償“で働く理由がある

住宅・インテリアデザインのコンサルタント

イギリスのインテリアブランド「Olivia’s(オリヴィアズ)」はあつ森での住宅・インテリアのコンサルティングサービスをはじめました[4]Olivia’s公式サイト:Become a Virtual Interior Design Consultant in Animal Crossing: New Horizons

現実世界の住宅コンサルティングとほとんど同じで仕組みで

  • 打ち合わせ・相談
  • デザインの提案

などを専門のコンサルタントがしてくれます。

もしコンサルティングを依頼したらコンサルタントとは現実世界ではなくあつ森の世界の中で会い、相談することになります。

Olivia’sはこのビジネスを開始するにあたって、コンサルタントを募集しています。
コンサルタント募集ページはこちら
もしクライアントがつけば時給は最大で40ポンド以上(日本円で5,000円以上)もらえるそうなので、かなり高時給の仕事ですね。

ちなみにこの仕事の募集要項をまとめると

  • あつ森の知識は必要
  • コミュニケーション能力が必要
  • インテリアデザインの知識はあった方がよい
  • 仕事はテレワークでおこなう

こんな感じになります。
直接会って話をする訳ではないので、文章をつかってコミュニケーションする能力が必要というのは納得ですね。

風俗嬢やSMの女王様もあつ森に進出

この記事では詳しく書きませんが、風俗店で働く女性いわゆる風俗嬢と呼ばれる人たちもあつ森でビジネスをしています[5]WIRED:Lockdown sex workers are flocking to Animal Crossing and Second Life

とはいえもちろん身体を使ったコミュニケーションはあつ森の中ではできません。
その代わりにメッセージなどを使ったプレイをするようです。

SMの女王さまのプレイの内容をとてもシンプルに整理するとこんな感じです。

新型コロナが蔓延するまえ、現実世界でお客さんだった人を「あつ森」の自分の島に呼び出す。
そして下僕(お客さんの男性)に草むしりをさせたり、ひわいな言葉を浴びせる。
男性はプレイの仮想空間内でのプレイに満足し、女王さまに贈り物を渡す。

紹介したのは海外の事例ですが、果たしてこのようなプレイが万人に受けるかは謎です。
それでも一部の人のニーズや欲望を満たすことができるので、このような商売をすでに日本で行っている人はいるかもしれませんね。

新しいビジネス・職業がメタバースの中で生まれている

ここまで、あつ森のメタバースの中から生まれた新しい職業を紹介しました。

メタバースでは様々な職業やお金の稼ぎ方が生まれています。

あつ森では土地の購入や売却はできませんが、The Sandbox(ザ・サンドボックス)というメタバースでは、土地の売買でお金を稼いでいる人がいます。
「仮想不動産投資家」とでも呼べばいいでしょうか。

ゲームをしながら稼げるメタバースも登場しています。
Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)というゲームをして、新興国の人たちは給料以上のお金を稼いでいるそうです[6]ガジェット通信:アクシー・インフィニティ、新興国で人気沸騰

このように、メタバースはどんどん進化しており、現実空間と同じく経済活動ができるようになっています。

新しい職業が続々と生まれているので、メタバースに興味がある方は積極的に遊んでみることをおすすめします。

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