インドのスタートアップが運営するマッチングアプリ「Mingout」は、アプリのユーザーの男性と女性をある場所に招待しました。
「ある場所」とは月(月面)です。
もちろん本物の月面のはずもなく、招待した場所はメタバース上に再現された月です。
そして、招待したカップルは月面デートを楽しみました。
下の動画が月面デートの様子です。
月面のメタバースはインドのYUG Metaverseというサービスが用意しました。
ふつう、マッチングアプリのユーザーは以下のような流れで出会いを楽しみます。
- マッチング成立
- アプリ内でメッセージや動画のコミュニケーション
- (気が合えば)現実世界でデート
もしマッチングアプリがメタバースを導入したら、使い方が
- マッチング成立
- メタバースでアバターを使ってプレデート
- 現実世界でデート
こんな風に変化するかもしれません。
いま、世界中のマッチングアプリはメタバースへの対応を急いでいます。
有名どころだと、Tinderはメタバース版Tinderの「Tinderverse(ティンダーバース)」を計画しています[1]Reuters:Welcome to the Tinderverse: Tinder’s CEO talks metaverse, virtual currency。
Tinderの親会社のMatch Groupは韓国で「Single Town(シングルタウン)」と呼ばれるメタバースマッチングアプリをテスト中です[2]TechCrunch:Match Group details plans for a dating ‘metaverse,’ Tinder’s virtual goods-based economy。
Tinderに負けじとBumbleもメタバースに参入する準備をすすめています[3]Business Insider:Bumble is following in Tinder’s footsteps with plans to enter the metaverse and lead the Web 3.0 revolution。
インターネット産業の歴史を調べると
- 金融(投資・個人融資・クレジットカード等)
- 広告
- 出会い(男女のマッチング)
- アダルト
などの業界は新しいテクノロジーにとても早く対応していることがわかります。
数年前の時点で、アダルト分野はメタバースと近い産業でもあるVR(仮想現実)でかなりの売り上げを作っていました[4]ケータイ Watch:70万本以上を販売、DMMが切り拓くVR市場の最前線とは。
金融分野に関しては、メタバースの土地への仮想不動産投資は2021年の時点で500億円規模と、かなり活発化しています[5]CNBC:Metaverse real estate sales top $500 million, and are projected to double this year。
メタバースが次に浸透する分野はマッチングアプリをはじめとした出会い分野かもしれません。
新しい動きなどがあったらどんどん記事を更新しようと思います。
引用・脚注
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