クリエイター向けのメタバースを運営するMonaが、メタバースで使える3Dアイテムを自動生成できるAIを発表しました。
AIの名称は「AI Material Generator」。
正式公開はまだ先で、2023年に公開されるそうです。
もし「AI Material Generator」ができたら3DCGに携わる
- デザイナー
- クリエイター
- アーティスト
はこれまでより簡単にデジタルアイテムが作れるようになります。
その結果、メタバース全体のクオリティが劇的に上がるかもしれません。
クリエイター向けのメタバース「Mona」とは?
3Dアイテム自動生成AIを発表したMonaは、名前そのままMonaというサービスを運営しています。
このMonaは少し変わっていて、クリエイターがビルド(作成)したメタバースを公開・売却できるサービスです。
- メタバースを買いたい人
- メタバースを売りたい人
この両者をマッチングするサービスとも言えます。
・Mona公式サイトURL
https://monaverse.com/
2021年10月にサービスを開始したばかりですが、2022年10月の段階ですでに4,500人を超えるクリエイターが登録しているそうです[1]Cointelegraph:Al tech aims to make metaverse design accessible for creators。
そして、クリエイターたちが販売したメタバースの金額は累計で50万ドルを超えています[2]GamesBeat:Mona raises $14.6M for metaverse platform for creators。
私もMonaでどんなメタバースが販売されているかを確認しました。
複数のメタバースに入りましたが、全体的にビジュアルのレベルはとても高いように感じました。
アバターはReady Player Meと連携しています。
クリエイターは自作のメタバース内にアイテムを配置し、おとずれたユーザーをOpenSeaに飛ばすことも可能。
自分で作ったアイテムのプロモーション用ギャラリーみたいな使い方もできそうです。
メタバース自体がギャラリーになり、ギャラリー内に自分の作品を置くようなイメージですね。
下の画像のメタバースはクリエイターが作ったもので、アバターは私のものです。
とても気持ちのよい世界でした。
AI Material Generatorの使い方
本題のAI Material Generatorですが、残念ですがまだ公開されていません。
けれど概要は公開されています。
たとえるなら今年話題になったMidjourneyの3Dアイテム版がAI Material Generatorです。
使い方も似ています。
まず英語でプロンプト(指示文)を入力します。
すると、プロンプトに従ってアイテムが自動で生成されます。
イメージ動画も公開されています↓
もしAI Material Generatorが全世界に公開されたら、どうなるでしょう。
簡単なアイテムなら3DCGデザイナーでなくても作れそうですね。
これをポジティブに捉えると、3DCGデザイナーはより高いスキル・専門性が求められる仕事に集中できます。
なかには
「これを使えば3DCGデザイナーがいなくてもメタバースが作れる!」
と考える人もいるでしょうが、そんなに簡単では無いと思います。
けれど、じっさいに使ってみないとわかりません。
MonaのCEOであるJustin Melillo氏は、Monaに登録しているクリエイターに対して先行公開することをほのめかしています。
3Dアイテムの自動生成AIに興味がある方は、登録しておくと一般ユーザーよりも早くAI Material Generatorが使えるかもしれません。
興味がある方はMonaに会員登録しておきましょう。
Monaの公式Twitterをフォローするのもおすすめです。
もちろん現段階でも自分でメタバースをつくり、Monaで販売可能です。
・Mona公式サイトURL
https://monaverse.com/
引用・脚注
↑1 | Cointelegraph:Al tech aims to make metaverse design accessible for creators |
---|---|
↑2 | GamesBeat:Mona raises $14.6M for metaverse platform for creators |