いま、欧米では
「メタバースデザイナー」
と名乗るデザイナーが増えているそうです[1]エイクエント ジャパン:クリエイター/マーケター側、企業側から見るメタバースの仕事。
メタバースデザイナーとは、メタバース事業に関わるデザイナーの総称です。
メタバースデザイナーが増えている理由は、おそらく給料の高騰です。
外国ではメタバース関連のクリエイターの給料が高騰しています[2]Campaign US:Metaverse and Web3 creatives make nearly double the salaries of their peers。
メタバースデザイナーも給料は高めです。
では、メタバースデザイナーになるにはどうしたらいいのでしょうか。
結論を先に言うと、必要なのは「スキル」と「経験」です。
歴史が浅い業界なので、資格や学歴よりもこの2つが求められます。
この記事では、メタバースデザイナーについて
- どんな仕事内容なのか
- 就職・転職するのに必要なスキル・経験
- おすすめの転職サイト・エージェント
などを解説します。
これから劇的に成長すると予測されているメタバース市場[3]McKinsey & Company:https://www.mckinsey.com/business-functions/growth-marketing-and-sales/our-insights/value-creation-in-the-metaverse。
この市場では、デザイナーが活躍できる場所がたくさんあります。
デザイナーとして働きたい方はぜひ記事をチェックしてください。
メタバースデザイナーとは?どんな仕事内容?
まずはメタバースデザイナーの仕事内容を解説します。
説明したように、メタバースに関わるデザイナーの総称がメタバースデザイナーです。
メタバースデザイナーはみんな同じ仕事をしている訳ではありません。
人によって仕事内容は違います。
ざっくり分けると以下の2種類に分類できます。
- 3DCGデザイナー
- UI/UXデザイナー
この2つの職業を比べても、仕事内容はかなり違います。
よりメタバース的なのは3DCGデザイナーでしょうか。
「メタバース業界でデザイナーとして働きたい!」
と考えている方の多くは、おそらく3DCGデザイナーに興味があると思います。
なので、この記事では3DCGデザイナーに絞って解説します。
ざっくり言うと、3DCGデザイナーはメタバース内のキャラクター・アイテムなどを作る仕事です。
たとえば
- アバター
- モンスター
- 服や靴などのファッションアイテム
- ビルや家などの建築物
- 空や風景
などですね。
どんなメタバースも、これら無しに成立しません。
もし魅力的なキャラやビジュアルがなかったら、その世界に魅力を感じる人は少ないからです。
だから、メタバースでは3DCGデザイナーの重要性はとても高いです。
これらの肩書きでフリーランスで活躍する人もたくさんいます。
就職・転職するために必要なスキル・経験は?
メタバースデザイナーとして就職・転職するのに必要なスキル・経験を紹介します。
ここで紹介するのは企業が求人を募集するときに
- 必須スキル
- 必須経験
などに設定していることが多い情報です。
当たり前のことですが、この部分は会社によって求めるものが違います。
ですが、ざっくり分けると
- 3DCGソフトのスキル
- 数年間のデザイナーとしての実務経験
この2つのスキル・経験を必須としている企業はとても多いです。
それぞれ説明します。
① 3DCGソフトを使用できるスキル
企業が高い頻度で「必須スキル」として設定しているのが、3DCGソフトを使用できるスキルです。
3DCGソフトはたくさんありますが、よく指定されるのは
- Maya(マヤ)
- Blender(ブレンダー)
- 3ds MAX(スリーディーエス・マックス)
などのソフトです。
この中だとMayaが一番多いですかね。
Mayaは有料ソフトで、けっこう高額です。
「お金をかけずに3DCGスキルを身につけたい」
と考えている方は、まずは完全無料のBlenderを使ってスキルを身につけるのがおすすめです。
② デザイナーとしての数年間の実務経験
デザイナーとしての実務経験も、よく求められる項目です
だいたいの企業は
- 3DCGデザイナーとしての実務経験
- チームで制作した経験
などを必須としています。
期間は3年以上を求めるところが多いです。
メタバースの運営・開発はチームで行います。
デザイナー以外の職種の人たちとも連携して仕事をするので、コミュニケーション能力は欠かせません。
だから、求人募集を出している企業は
「きちんとチームとコミュニケーションを取りながら働ける人に入社して欲しい」
と考えているのです。
とはいえ、今はメタバースデザイナーとして働く方法はたくさんあります。
DAO(分散型自立組織)で働く人もいれば、専門スキルを活かしてフリーランスで大企業から仕事を受注する人もいます。
個人でデジタルアイテムを制作し、メタバースで販売して数千万円を稼ぐ人もいます[4]Markets Insider:A 28-year-old on Asia’s top metaverse platform makes six figures as a virtual fashion influencer。
なので、3DCGデザイナーとしての実績があれば企業での実務経験が無くても就職・転職できる可能性はあります。
「歓迎スキル・経験」はUnityなどゲーム関連が多い
補足情報として、企業が「歓迎スキル・経験」に設定していることが多い情報も紹介します。
こちらに関しては、圧倒的に多いのは
「Unity(ユニティ)」
です。
Unityは「ゲームエンジン」と呼ばれる、ゲームを効率的に開発するためのソフトウェアです。
有名どころだと「ポケモンGO」や「ウマ娘」などがUnityで作られています。
ゲームエンジンはメタバースの開発でもよく使われています。
おそらく、日本国内の大型メタバースのほとんどはUnityで開発されていると思います。
このような背景があるので、デザイナーにもUnityのスキルを求めている企業は多いです。
他にも多いのは「ゲーム業界」での経験です。
Unityでもわかるように、メタバースの運営・開発はゲームを作るのと似てるからですね。
ゲーム業界でのデザイナー経験があると、メタバース業界への転職はかなり有利になります。
就職・転職に有利になる資格や学歴は?
次はメタバースデザイナーの就職・転職に有利になる資格や学歴について。
これについては冒頭で説明したとおり、あまり重要ではありません。
資格・学歴よりもスキル・経験の方がずっと重要視されます。
ただ、デザイン関連の資格や学歴が無意味だという訳ではありません。
無いよりはあった方が良いです。
メタバースデザイナーの場合は、3DCGデザインのスキルが必要です。
なので
- 専門学校
- 大学
などで体系的に3DCGやデッサンなどを学んだ人は、これらの知識や学歴が無い人よりもずっと有利になるはずです。
なので、専門のスクール等で学ぶのも一つのルートです。
就職・転職するのにおすすめの転職サイト・エージェント
企業に就職・転職する時におすすめの
- 転職サイト
- 転職エージェント
を紹介します。
ざっくり説明すると、この二つには以下のような違いがあります。
基本的には
「少しでも早く転職したい」
「絶対にメタバースデザイナー関連の仕事がしたい」
という方は転職エージェントがおすすめです。
「自分のペースでゆっくりメタバースデザイナーの仕事をさがしたい」
「メタバース関連でじっさいにどんな求人があるかを知りたい」
という方は転職サイトの利用がおすすめです。
ここでおすすめするのは、単純にメタバース関連の求人数が多い転職サービスです。
メタバースに特化した転職サービスはないので、求人数が多いサービスを利用するのが最も効率的だと思います。
メタバース関連の求人が多い転職サービスは、以下のようになります。
※2023年1月4日に調査した数字です
- 1位:Green(798件)
- 2位:リクルートエージェント(617件)
- 3位:ビズリーチ(552件)
Greenが転職サイトで、他の2つは転職エージェントです。
希望や状況にあうサービスを利用して下さい。
メタバース関連の求人数が多いサービスについては、下のリンク先で詳しくまとめています。
より詳しい情報が欲しい方はリンク先の記事でチェックしてください↓
【3種類】未経験でもメタバースデザイナーとしてお金を稼ぐ方法
実務つまり企業での勤務が未経験でもメタバースデザイナーとしてお金を稼ぐ方法はあります。
それは、以下の3種類です。
- 個人事業主や副業で仕事を受託する
- DAO(分散型自律組織)に参加し、プロジェクトに貢献する
- メタバースに登録し、作品をメタバース内で販売
これらの方法ならスキルさえあれば仕事がしやすいです。
上手くいけば、企業でメタバースデザイナーとして働くよりもお金を稼げる可能性だってあります。
これらの方法については興味がある方はリンク先の記事をチェックしてください↓
以上でメタバースデザイナーになる方法の解説はおしまいです。
ここまで読んでくださり、有難うございました。
引用・脚注